「訪問マッサージ」って何?

「訪問マッサージ」って何?

最近よく目にする「訪問マッサージ」という言葉。インターネットで検索しても、求人から派遣、サービスの受付サイトなどいろいろなものがヒットします。どういうお仕事内容なのでしょう?


訪問マッサージはこんな仕事



訪問マッサージは、主に高齢者を対象にすることが多い仕事。通院での治療を受けることが難しい人に対して、自宅でのマッサージ治療を行います。

通院で治療を受けることが困難、というのは、歩行や移動が難しかったり、寝たきりの状態で生活したりしている人。おのずと普段の運動量が健康な時に比べて格段に少なくなります。

その場合、筋肉の働きは鈍くなり、関節の動きも衰えていきます。運動ができない生活をしている限り、この傾向は変わらず、徐々に悪化してしまいます。

こういった人に向けて、自宅にいる状態でマッサージを施し、血やリンパの流れを良くすると同時に筋肉・関節を運動している(生活している)状態に近づけて、機能回復をめざすのが訪問マッサージの仕事です。


訪問マッサージができるのは有資格者のみ



近年ニーズが高まっている訪問マッサージですが、前述の通り、通院での「治療」が困難な人が対象になるため、対応できるのは国家資格である「あん摩マッサージ指圧師」の有資格者のみです。

治療を目的とした行為なので、医療保険を適用することができ、利用する人の負担額は数百円程度のケースがほとんどです。

ただし、「マッサージ」という名目でも、たとえばリラクゼーションを主目的としたようなものは治療行為ではないので、保険の対象外となります。

さらに、「あん摩マッサージ指圧師」の有資格者であっても、自己判断で全て采配できるわけではなく、医師の同意があってはじめて医療保険適用の訪問マッサージをすることができます。


お仕事のやり方



訪問マッサージの仕事をする方法としては、大きく分けると、個人もしくは自分の院で直接受託する方法と、所属する会社などから間接的に依頼を受ける方法の2つがあります。

個人事業主、もしくは自分の院で受託する場合、「訪問マッサージをお願いします」と直接の依頼が入るケースはまれなので、サービスをしていることをPRし、自分から働きかける必要があります。

一般的には、介護施設やケアマネージャーさんに直接営業をして、訪問マッサージの仕事を紹介してもらうことが多いようです。

上記の方法ではなく、訪問マッサージのサービス会社から仲介してもらう場合は、その会社に所属して社員やアルバイト・パートとして仕事にあたるケースや、フランチャイズとして経営する、または有資格者としてサービス会社に登録する、といったケースが考えられます。


収入は?



この訪問マッサージによる収入は、個人で直接請け負っている場合は訪問件数や施術内容によって異なりますが、1件平均3,000円程度の治療サービスを提供し、1日に7~8件を訪問したとして概算2~2.5万円くらい(1日あたり)になります。

また、会社に所属して社員として仕事をする場合、月収で20~40万円くらいが相場です。こちらはインターネットの求人サイトなどでも確認できます。

もちろん、上記についてはその人のキャリアや、仕事をするエリアなど、諸条件によって金額は変わります。あくまでも目安の金額ですが、今後は社会の高齢化によってニーズの高まりも見込まれる仕事だということもあり、その人の努力とサービスの向上で収入増が見込めます。

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