増え続ける柔道整復師、その中で生き残るには?

増え続ける柔道整復師、その中で生き残るには?

整骨院は本当に多いのか?



最近では「コンビニ並みに多い」という言葉で語られるほど、街に林立している整骨院。近年で、どのくらい増えたかという事実を示すデータがあります。

柔道整復師の有資格者で、関連する仕事に従事している人は
 平成10年 29,087人 → 平成26年 63,873人
施設の数は
 平成10年 23,114箇所 → 平成26年 45,572箇所
というものです。16年の間に、有資格者数、施設数ともに倍増しています。

この数字は、好意的に捉えると「社会から必要とされているから」「人気の高い職種だから」と考えることができますが、同時に「増えすぎて価値が下がる」「お客の取りあいになる」という声も上がっています。


なぜ増えたのか?



整骨院が増えた理由としては、「教育機関の充実」があげられます。その大きなきっかけが、約20年前に福岡で起きた事案です。

平成8年に、ある学校開設希望者が柔道整復師の養成施設を新規開校しようと厚生大臣に許可を求めたところ、「同様の施設が多い」というような理由で申請が却下されました。

開設希望者は、これを不服として提訴。裁判を経た後、平成10年に新規開校を認める判決が下されました。

以降、全国に養成施設の新規開校が増え、判決当時に14校だった養成施設は、12年後には100校を超えました。それに伴い、卒業して資格を取得する人の数も増え続けています。

整骨院が増えた他の理由としては、比較的独立開業がしやすい業種であることや、医療・福祉への関心が高まったことなども考えられます。

増え続ける有資格者と施設。その中で、おのずと「生き残り」をかけた競争が生まれます。ではどうやって生き残っていけばよいのでしょう?柔道整復師のベテラン先生に聞きました。(以下、先生からのコメントです)


生き残るためには?



これから生き残っていくために大切なのは、世の中のニーズに柔軟に対応していくことだと思います。

柔道整復師は増えていますが、同時に活躍の場も広がっています。たとえば福祉業界やスポーツトレーナーなどが代表的な例です。

そういった世界に仕事を広げていくために、複数の資格を取得し、自分の価値を高めるというのも一つの方法です。

また、「差別化」という手法もあります。たとえば交通事故、スポーツ障害など、何かに特化して、一定のお客様に強く訴えるというやり方です。当然ですが、狙いが外れた場合を考えるとリスクは高くなります。

さらに、開業する場合は、経営手腕・マネジメント力や、PRのセンスという点も重要です。どんなに高い技術で、誠心誠意治療にあたっていても、どんぶり勘定では院は潰れますし、院の情報がお客様に届かなければ来院者はなかなか増えません。


基本・初心を忘れずに



色々と例を挙げましたが、これらは小手先のことにすぎません。本当に大切なのは「柔道整復師とは何か?」という基本の心構えだと思います。

柔道整復師は、ケガなどの痛みに苦しむ人を、回復に向けてサポートする仕事です。「どうしたら人の役に立てるか」ということを常に考えていなくてはいけません。

また、柔道整復師の仕事で商品となるのは「自分自身」です。だからこそ、自分を常に磨き続ける必要があります。

日々の治療の中での学びはもちろん、新しい知識を吸収したり、お客様とのコミュニケーション能力を磨いたりという「日々研鑽」を続ける必要があります。時事問題に関心を持つことも大切です。

そういった「人間力」を高めながら、心のこもった施術でお客様から喜ばれてリピーターを増やし、同時に勤務先からの評価を得るという「コツコツ積み重ねる努力」を惜しまない人が、最終的に生き残っていくのではないでしょうか。

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