今後の活躍が期待される「女性の柔道整復師」

今後の活躍が期待される「女性の柔道整復師」

現在、柔道整復師の有資格者の中で、女性が占める割合は全体の約3割と言われています。養成施設でも、学生全体の2割~3割が女性、というところが多いようです。
今後、さらに層が厚くなることが考えられる女性の柔道整復師のことについて、整骨院で働く、キャリア4年目の女性柔道整復師さんに話を聞きました。


女性の柔道整復師の強み



職場では、あまり女性・男性ということを意識することはありませんが、仕事をする上で全く違いがないわけではありません。

女性である強みは、何と言っても女性の患者さんを相手にしやすいこと。女性特有の悩みなどについても、遠慮なく質問できますし、患者さんも気兼ねなく話してくれます。これは男性にはちょっと難しい部分かもしれません。

問診だけでなく、施術中の世間話も楽しめます。近所の美容室はどこがおすすめだとか、おいしいパン屋さんのお話だとか。お休みの日、買い物に出かけた先で偶然出会って、ついつい話し込んでしまった…なんてこともありました。

また、患者さんの男女を問わず、「優しく治療してもらえる」と思っていただけることも多いようです。実際には男性と変わらない施術をするのですが、少し得をした気持ちになります。


女性の柔道整復師が抱える悩み



「体力」
やはり体力のことには気を遣います。体を使う仕事なので、1日の仕事が終わると、結構疲れているなと感じることが多いです。

学生のころはバスケをやっていたのでスタミナには自信があるのですが、私の勤めている院の先輩(男性)たちは体力自慢の人が多いので、特に差を感じるのかもしれません。

とにかく翌日に疲れを持ちこさないことを常に心がけ、自己管理につとめています。精神的にも「きついなぁ」と考えずに「おかげで太らなくてすむ」という風に前向きにとらえるようにしています。

「偏見」
患者さんから「若い女性にきちんと治療できるの?」という目で見られているように感じることもあります。そんな時は、できるだけ気にしないようにして、施術の結果を見て・感じて、満足してくれればいいな、と考えるようにしています。

また、職場によっては「どうせ結婚したら辞めるのだろう」と思われてしまうこともあるようです。私は生涯の仕事だと決めていたので、面接の時に長く続けたいという意思を持っていることを強くアピールしました。


子育てをしながら働ける環境へ



私自身20代半ばですが、いずれ結婚して、子どもを産んで母親になりたいと思っています。それと同時にこの仕事もできるだけ続けていきたいと願っています。

この業界の現状では、子育てしながら続けるのは簡単ではないかもしれません。でも、母親でも働きやすいよう時短勤務を取り入れているところも増えているようですし、産後の女性に特有の悩みを持つ方には、同じ立場の女性スタッフがいると心強いと思います。

整骨院以外の職場でも同じだと思いますが、出産や子育てが仕事の足かせになるのではなく、キャリアとして活かせるような環境になるといいですね。そして、世の中が変わっていくことを待つだけではなく、常に必要とされる施術者であるために、自分のスキルを磨き続けることも大切だと思っています。

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