治療院も無関係ではいられない「2025年問題」

治療院も無関係ではいられない「2025年問題」

最近、目にすることが多くなってきた「2025年問題」。あと8年後にやってくることになりますが、一体何が問題なのでしょうか?治療院の今後のありかたにも関わってくるテーマのようです。


「団塊の世代」とは



2025年問題を知るためには、「団塊の世代」について理解しておく必要があります。

「団塊の世代」は、1947年~1949年に生まれた人達のことを指します。これは戦後間もなく出産ラッシュが起きた時期で、第1次ベビーブームとも呼ばれています。

1947年の出生数は267万8792人、1948年は268万1624人、1949年は269万6638人で、この3年間で800万を超える人が誕生しました。

数字だけではピンときませんが、直近の、2016年の出生数は97万6979人。現在の3倍に近い数の赤ちゃんが3年続けて誕生していたことになります。

参考までに、「団塊の世代」の子どもたちは「団塊ジュニア」と呼ばれ、1971年から1974年に生まれた人達を指します。この時期も、毎年200万を超える出生数がありました。


2025年に起きる問題とは



この「団塊の世代」の人たちは、現在68~70歳くらい、いわゆる「前期高齢者」にあたりますが、2025年には全ての人が75歳以上の「後期高齢者」に移行することになります。

この時の、75歳以上の人口は2,179万人にものぼると見られています。2015年の1,646万人に対し、10年間で500万人以上の増加です。

それと並行して総人口の減少が進むため、高齢者の比率はどんどん高くなっていきます。厚生労働省の試算によると、2025年時点では国民のおよそ3人に1人が65歳以上の高齢者、5人に1人が後期高齢者になるということです。

この超高齢化社会の到来に伴い、介護・医療・福祉などが危機的状況を迎えることが予想される…というものが2025年問題で、国全体での対策が喫緊の課題とされています。


不安だけでは解決しない

このように、2025年問題は深刻なテーマですが、一部のメディアでは過激な言葉を多用して不安だけをあおるような報道がされています。

10年ほど前、団塊の世代が一斉に退職する時期には「ビジネスチャンス」「団塊退職特需」などともてはやし、時が移ると「問題」という言葉だけで片付ける風潮は、決して好ましくはありません。

大切なのはそれぞれの業界で、できることを考え、問題解決に向けて駒をすすめていくことです。


施術の現場でできること



一般的な治療院では、来院者の中でも多くの割合を占める高齢者。しかし、東洋医学の手技療法による治療を経験したことがない人たちも大勢いると思われます。

そういった人たちに、身体に不調が起きた時の対処療法だけでなく、東洋医学の良さを知っていただき、人間の持つ自然治癒力を引き出す、未病をケアするといった方向からのアプローチで、超高齢化社会を支える一端を担うことも可能。

もちろん現在の治療の現場でも、高齢者の方々がより健康に、より快適に暮らせるようになるための技術を磨き、研究を進める“日々研鑽”も必要になります。

2025年を待つだけでなく、今から高齢者の方たちの健康維持に積極的に貢献し、業界全体で東洋医学の重要性を周知することを進めておくことが大切です。

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