アルバイトで働く

アルバイトで働く

柔道整復師の主な職場である「整骨院」や「接骨院」で仕事をする場合、アルバイトで働くという選択肢もあります。

実際に、求人状況を見ると、正社員とアルバイトを同時に募集していたり、アルバイトのみの求人を出していたりする院も多く見られます。

市場の状況は

現在(2018年1月時点)は売り手市場のため、柔道整復師の求人も正社員・アルバイト含め、比較的多い傾向です。

アルバイトの時給は地域などによって異なりますが、850円~1,500円の範囲内での分布が多く見られます。

院がアルバイトで求人を出す理由としては、人手不足に加え「人件費を抑えたい」「取り急ぎ欠員をフォローしなくてはならない」「長期の雇用ができるか不透明である」など、様々な理由があります。

柔道整復師として長く仕事をしたい場合は、漠然と仕事を探して、応募し、働くのではなく、院がアルバイトを募集している理由と、自分がアルバイトで働きたい(働かなくてはならない)理由を、共に把握・整理しておいた方が良いでしょう。

学生の場合

現在、養成施設に通っている学生の場合は、昼は整骨院でアルバイトをして、仕事の後は夜間学校に通う、といったことも可能で、学校での勉強と院での実務を同時に学ぶことができます。

ただし、柔道整復師の資格が未取得であれば、当然患者への施術はできません。仕事の主な内容は、施術に使用する道具の準備、先輩の補佐、受付、院内の掃除・片付けなどになります。

学生の時給相場は、前述の範囲の中でも低い金額になる場合が多いので、「お金を稼ぐ」と同時に「現場研修もできる」という付加価値を合わせて考えることが必要になります。

また、就労先の方針や、本人の働き方次第では、卒業後にそのまま就職という道が開ける場合もあります。そういった面もふまえ、担当する仕事は責任を持って遂行することが大切です。

社会人の場合

社会人の場合は、自分のライフスタイルに合わせた勤務時間で働ける、というメリットがあります。業界内転職で、新しい勤務先が見つかるまでのつなぎの時期に勤務することも可能です。

ただし、あくまでもアルバイトなので、正社員と比較して福利厚生や諸手当の充実度には差があります。多くの場合、ボーナスも発生しません。

また、後に正社員になろうとした際に、履歴書にアルバイト勤務のキャリアを記入することになり、その点について聞かれることもあります。そういった際には、「転職の合間にも技術を高めるためにアルバイトで就労していた」などといった前向きな理由がないと、マイナス評価につながる可能性もあります。

技術を磨いてスキルアップしたい、将来開業したいという方は、充分な時間を取って経験を積むことができる正社員として働く方が最善です。

様々な事情でアルバイトをしたい、あるいは、アルバイトとして働かざるを得ない場合は、勤め先の繁忙時間と、勤務希望日時を擦りあわせながら、勤務形態を考えていくことになります。

自分の都合を最優先で考えると、働ける就労先も限られてしまい、院の側からも「制約の多い人」と捉えられてしまうので、できるだけ柔軟な対応がとれるように準備をしておきましょう。

また、勤務態度や意欲など、努力次第では正社員登用の可能性もあるので、アルバイトでも誠心誠意、真面目な態度と学びの姿勢を持って仕事に向き合いましょう。

賃金について

アルバイト・パートの時給は、前述の通りばらつきがあります。これは地域性や雇用元の方針などによるものが主です。

地域による時給差の元となるのが、国が定めた「最低賃金」です。一部の例外を除き、雇用元はこの賃金以上の支払を守らなくてはいけません。

参考までに、平成29年10月時点での最低賃金は、主な都道府県で下記のような金額になっていました。[ ]内は10年前の比較です。

・北海道:810円 [平成19年の654円から約124%]
・宮城県:772円 [平成19年の639円から約121%]
・東京都:958円 [平成19年の739円から約130%]
・愛知県:871円 [平成19年の714円から約122%]
・大阪府:909円 [平成19年の731円から約124%]
・広島県:818円 [平成19年の669円から約122%]
・福岡県:789円 [平成19年の663円から約119%]
・沖縄県:737円 [平成19年の618円から約119%]

この最低賃金については、政府の「働き方改革実行計画」において、「全国加重平均が1,000円になることを目指す」と発表されています。

この方針をもとに、厚生労働省を旗振り役として、最低賃金の引上げに向けて中小企業・小規模事業者対する生産性向上等の支援活動が行われている状況です。

アルバイト探しの方法

柔道整復師のアルバイト求人情報を探すのには、主に以下のような方法があります。

・求人Webサイト
就職情報企業などがインターネットで求人情報を公開しているサイトです。求職者側は無料で情報を閲覧でき、スカウトメールなどの付加サービスも利用することができます。

企業側も自社PRに力を入れており、その分情報を多く得られます。同様のWebサイトは数多くあるため、いくつかを比較して自分に合ったものを探すことが大切です。

・人材紹介会社
求職者と募集企業とのマッチングを行っている会社です。会員として登録しておけば、自分の希望と合致するところを紹介してもらえます。通常は無料で利用できます。

就職活動の手間が軽減できるのが魅力ですが、企業リサーチは紹介会社が行うため、事前に入念な打ち合わせをしないと、希望と一致しないこともあります。

・ハローワーク
公共機関であるという信用がある上、企業側は無料で求人告知を行うことができ、さらに全国に展開しているため、求人側・求職側ともに多く活用されています。

Webサイトもあり、窓口で登録しておけばより詳細の情報が閲覧できます。ただし、公開されている求人情報はフォーマット化されているため、情報量は決して多くはありません。詳細は窓口での相談がおすすめです。

アルバイトの仕事探しには、こういったツールが活用できます。また、年を追うごとに新しいサービスも続々と登場しています。

このような手段の中から、自分に合ったものを選び、実際に使って比較しながら就職活動を進めていくことがおすすめです。

「働き方改革」で収入変動の可能性が

現在、国を挙げて進められている「働き方改革」も、アルバイトの収入に影響する可能性があります。

「働き方改革」とは、労働力不足による国力の衰退を防ぐために、労働力を増やしつつ生産効率を上げていこうとするものです。

その代表的な内容には、以下のようなものがあります。
・残業規制
・同一労働同一賃金
・労働時間の自由化
・労働環境整備、など

これらが官民まじえて進行していますが、労働の現場で本格的に稼働するのは今後のことなので、個々の労働者にどのような影響があるかは不明です。

特にアルバイト・パートなどの非正規職員には、この中の「同一労働同一賃金」の制度が大きく関係してくる可能性があります。

今後の政策や社会の動きに注目していくことが必要です。

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