アルバイトで働く

アルバイトで働く

,鍼灸師の主な職場である「鍼灸院」などの施術所で仕事をする場合、アルバイトで働くという選択肢もあります。

,この場合、正社員との違いや、メリット・デメリットをきちんと把握して就業する必要があります。

鍼灸アルバイトの状況

,求人状況を見ると、アルバイト鍼灸師の求人を出している院は多く見られます。

,アルバイトの時給は地域などによって異なりますが、おおむね900円~1,500円の範囲内で分布しています(2018年2月現在)。

,院が求人を出す理由は、「人手不足の欠員フォロー」が主なものですが、正社員ではなくアルバイトで募集するのは「人件費を抑えたい」「すぐに働いてもらいたい」「長期の雇用ができるか不透明である」など、様々な理由があります。

,鍼灸師として長く仕事をしたい場合は、漠然と仕事を探すのではなく、院がアルバイトを募集している理由と、自分がアルバイトで働きたい(働かなくてはならない)理由を、共に把握・整理しておいた方が良いでしょう。

学生の場合

,現在、養成施設に通っている学生の場合は、昼は鍼灸院でアルバイトをして、仕事の後は夜間学校に通う、といったことも可能です。

,学生アルバイトの仕事の主な内容は、施術に使用する道具の準備や施術者の補佐といった助手業務、受付、院内の掃除・片付けなどの雑務です。

,この場合、学校での勉強と院での実務を同時に学ぶことができます。ただし、はり師・きゅう師の免許を未取得であれば、当然患者への施術はできません。

,学生の時給相場は、前述の範囲の中でも低い金額になる場合が多いので、「お金を稼ぐ」と同時に「現場研修もできる」という付加価値を合わせて考えることが必要になります。

,また、就労先の方針や、本人の働き方次第では、卒業後にそのまま就職という道が開ける場合もあります。そういった面もふまえ、担当する仕事は責任を持って遂行することが大切です。

社会人の場合

,社会人の場合は、自分のライフスタイルに合わせた勤務時間で働ける、というメリットがあります。業界内転職で、新しい勤務先が見つかるまでのつなぎの時期に勤務することも可能です。

,ただし、あくまでもアルバイトなので、正社員と比較して福利厚生や諸手当の充実度には差があります。多くの場合、ボーナスも発生しません。

,また、後に正社員になろうとした際に、履歴書にアルバイト勤務のキャリアを記入することになり、その点について聞かれることもあります。

,そういった際には、「転職の合間にも技術を高めるためにアルバイトで就労していた」などといった前向きな理由がないと、マイナス評価につながる可能性もあります。

,技術を磨いてスキルアップしたい、将来開業したいという方は、充分な時間を取って経験を積むことができる正社員を選ぶ方が良いでしょう。

双方のメリットを生かした働き方を

,様々な事情でアルバイトをしたい、あるいは、アルバイトとして働かざるを得ない場合は、勤め先の繁忙時間と、勤務希望日時を擦りあわせながら、勤務形態を考えていくことになります。

,自分の都合を最優先で考えると、働ける就労先も限られてしまい、院の側からも「制約の多い人」と捉えられてしまうので、できるだけ柔軟な対応がとれるように準備をしておきましょう。

,また、勤務態度や意欲など、努力次第では正社員登用の可能性もあるので、アルバイトでも誠心誠意、真面目な態度と学びの姿勢を持って仕事に向き合いましょう。

アルバイトを探す方法

,鍼灸師のアルバイト求人情報を探すツールとしては、たとえば以下のようなものがあります。

,・求人Webサイト
,最もメジャーな方法です。就職情報を取り扱う企業がWebで求人情報を公開しており、求職者側は無料で情報を閲覧できます。スカウトメールなどの付加サービスを利用することもできます。

,ただし、同様のWebサイトは数多くあるため、鍼灸師を含む施術者に特化したサイトや、医療関連に特化したものを選ぶのがおすすめです。

,・人材紹介
,人材募集企業と求職者とのマッチングを行っている会社に会員登録しておけば、自分の希望と合致するところを紹介してもらえます。

,就職活動の労力が軽減できるのがメリットですが、企業探しは紹介会社が主導で行うため、入念な打ち合わせをしておかないと、希望と一致しないこともあります。

,・ハローワーク
,全国に展開しており、企業側は無料で求人告知を行うことができるため、求人側・求職側ともに多く活用されています。公的機関であるという信用もあります。

,Webサイトもあり、窓口で求職者として登録しておけば詳細情報が閲覧できます。ただし、公開されている情報はフォーマット化されているため、より具体的な情報を得たい場合は窓口での相談がおすすめです。

,アルバイトの仕事探しには、主にこういった方法があります。その他、新しいサービスも続々と登場しています。

,様々な手段の中から自分に合うものを選び、実際に使って比較しながら就職活動を進めていきましょう。

アルバイトの賃金

,アルバイトの時給には、前述の通りばらつきがあります。これは地域や雇用元の方針などにより基準が異なるためです。

,地域による差は、国が定めた「最低賃金」により基準が設けられています。雇用元はこの賃金以上の支払を守らなくてはいけません。(一部の例外を除く)

,参考までに、平成29年10月時点で適用された最低賃金は、主な都道府県で以下のような金額でした。[ ]内は10年前との比較です。

,・北海道:810円 [平成19年の654円から約124%]
,・宮城県:772円 [平成19年の639円から約121%]
,・東京都:958円 [平成19年の739円から約130%]
,・愛知県:871円 [平成19年の714円から約122%]
,・大阪府:909円 [平成19年の731円から約124%]
,・広島県:818円 [平成19年の669円から約122%]
,・福岡県:789円 [平成19年の663円から約119%]
,・沖縄県:737円 [平成19年の618円から約119%]

,なお、最低賃金については、政府の発表した「働き方改革実行計画」の中で、「全国加重平均が1,000円になることを目指す」と記されています。

,現在、この計画指針をもとに、最低賃金の引き上げに向けて中小企業・小規模事業者に対する生産性向上等の啓発や支援活動が行われている状況です。

「働き方改革」でアルバイトの収入にも変動が

,政府主導で進められている「働き方改革」が、アルバイトの収入に大きく影響する可能性もあります。

,「働き方改革」とは、労働力不足による国力減退を防ぐため、労働力を増やしつつ労働現場の生産効率も上げていこうとするものです。

,働き方改革の主な内容には、以下のようなものがあります。
,・残業規制
,・同一労働同一賃金
,・労働時間の自由化
,・労働環境整備、など

,これらの整備が同時に進行していますが、労働現場に本格的に反映されるのはこれからなので、個々の労働者にどういった影響があるのかはまだ不明です。

,特にアルバイトを含む非正規職員には、「同一労働同一賃金」の制度が収入面で大きく関わってくる可能性があります。今後の政策や社会の動きに注目していきましょう。

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