「鍼灸師」とは?(前篇) はり師・きゅう師のお仕事内容を知ろう!

「鍼灸師」とは?(前篇) はり師・きゅう師のお仕事内容を知ろう!

どんな資格?



鍼灸師とは、伝統的医療としてのはり・きゅう治療をおこなうための「はり師」「きゅう師」の国家資格を持つ人のことです。

この資格は「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」で規定されています。なお、法律の名前は「きゅう師」ではなく「きゆう師」と、「ゆ」を大きく表記します。

「はり師」と「きゅう師」は別の国家資格で、治療法も“鍼を刺す”、“灸で熱する”と異なりますが、東洋医学の陰陽五行論に基づくものであることや、体に刺激を与えて人間の自然治癒力を引き出すことなど、多くの共通点があります。

そのため両方の資格を取得する人が多く、まとめて「鍼灸師」と呼ばれることが多いのですが、実際には「鍼灸師」という名前の国家資格は存在しません。


東洋医学と西洋医学の融合



鍼灸は、東洋医学・漢方医学から生まれたものです。起源は中国で、2,000年の歴史を持つと言われています。

日本へは、6世紀頃にもたらされたと考えられており、その後は長い年月の中で独自の進化を遂げつつ、さらに西洋医学も融合し、今も日々研究がすすめられています。

その鍼灸の特徴の一つが、「全人的医療」という言葉に表される考え方。これは東洋医学・漢方医学独特の治療方法でもあります。

たとえば西洋医学の場合は、痛みや不調の原因を特定して、患部への施術や投薬で治療する「対処医療」を中心にしています。

東洋医学・漢方医学では、病状に加え患者の生活や環境、精神状態などを総合的にみて、痛みや不調の背景にあるものを探り、その全体をふまえて快癒に向けた治療をしていきます。

現在では、西洋医学でも全人的医療が注目されており、鍼灸の現場でも西洋医学の視点を取り入れるなど、両者の長所を活かしながら患者の治療にあたることも多くみられます。


お仕事の場所は?



「はり師」「きゅう師」の活躍の場として主なものが「鍼灸院」。文字通り鍼灸の治療をする施設です。国家資格を取得して、免許が交付されれば鍼灸院で働くことができます。もちろん、自分で開業することも可能です。
他にも、以下のような仕事があります。

「スポーツトレーナー」
スポーツ選手に対し、鍼灸の知識をもとに、ケガの回復や予防、疲労軽減、トレーニング指導などを行います。近年人気の高まっている仕事です。

「病院」
多くはありませんが、病院の、医師を中心とした訪問看護や、リハビリテーションなどの現場で、鍼灸を取り入れているところもあります。

「介護施設」
鍼灸の資格に加え、ケアマネージャーやホームヘルパーの資格も取得し、介護施設で働く人もいます。高齢化に伴い、今後もニーズが高まると考えられる職種です。

その他
柔道整復師が経営する接骨院で、鍼灸治療をあわせておこなっているところもあります。また、主に女性の美容を対象とした美容鍼灸や、動物病院での鍼灸治療も注目されています。(動物病院で治療するには獣医師の資格が必要)


やりがい

鍼灸師の仕事のやりがいは、何と言っても「人を助ける仕事」であるということ。痛みや不調に苦しんでいる人と接しながら、その原因を一緒に探り、楽にしてあげることで、「おかげで良くなった」と感謝され、それが働くに喜びに繋がります。

また、鍼灸の治療には、自分のスタイルを築き上げる魅力もあります。一つの症状に一つの答えがあるわけではないため、現場での経験を重ねながら自分の治療を築き上げ、それが人の役に立つことを通して大きな達成感が得られます。

その結果、院で指名される機会が増えたり、「○○先生は私の体のことを私より良く分かっている」と言われるようになる―そのように、患者の心にしっかり寄り添っていけるのも鍼灸師の仕事のやりがいといえるでしょう。

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